マンションの換気扇が吸い込まなくて困ってる方はこちら
新品なのに吸い込まない・・・、だと!?
引っ越したマンションのキッチンには真新しい換気扇、油汚れがたまる設備なのでこれはウレシイ!と思ったのもつかの間、換気扇をオンにしてみるとファンは回っているが、なんだか音がすごい。ブボボボボボーッって音。試しにティッシュを取り出しまして吸い込み口にかざすとあら不思議、ティッシュがほとんどなびかない。コレ全く吸ってないYo.
そうか、わかったぞ。ファンの回転が逆なんだな!?
察しのいい僕はすぐにわかった。よしよし、早速不動産屋に電話や。担当者の若者にドヤ顔で換気扇の施工ミスをざっくりと指摘する僕。
1週間後、業者から帰ってきた答えは「ファンの取付は異常ねぇっすw」。ばかな。
そうかそうか、わかったぞ。ファンの先にある逆止弁が固着して詰まってやがるな!?
これはエンジニアリング界の末席汚しといわれる僕でもすぐにわかった。早速不動産屋に苦情や。今回は「ちゃんと点検しろや!ボケ!」と少しだけ凄んでおきました。不動産仲介業者のあんちゃんは、こんな時つくづく無能なので、施工業者さんと直接話をした方がまちがいなく吉。
しかし1週間後、仲介業者のあんちゃんから返ってきた答えは「逆止弁は異常ねぇみたいですけど!?ww」。ば、ばかな。年下のくせに若干僕を見下したようなその物言いといい、お前絶対点検してないだろ!と思って自分で中を見てみたら逆止弁は確かに空いている・・・。
このままではヤヴァイ、最後は吹き出し口やーーーーー!!
そもそも新品の換気扇がついてるんだから換気扇自体に異常なんてなかった。疑うべきは既存の周辺設備から、なんてのはエンジニアリング界の底辺と言われる僕でも知ってる常識、今回は正直油断してた。
そう、答えは最初からそこにあった。真実はいつもひとつ!!
いままで築年数の深い物件ばかりに住んでいたので知らなかったのですが、防火上の理由からマンションにある換気扇の吹き出し口(ほとんどベランダにあります)には防火ダンパーなるものが付いているんですってね。防火ダンパーが付いている理由は、万が一火災が起きた時に換気管を伝って延焼するのを防ぐため。
で、火災が起きると防火ダンパーを止めている"ヒューズ"というクリップのようなものが温度に反応して外れ、バネの力でダンパーが開きます。
ところがこのクリップが経年劣化により火災でもないのに外れてしまうと、換気扇が排気した空気にフタをしてしまう為、換気扇が全く吸い込まなくなるという珍事に至ってしまうのです。
仲介業者のあんちゃんに説明しても埒が明かないので、マンションの設備屋さんに直接連絡、許可を得た上で閉じてしまっている防火ダンパーを強制開放すると、あれだけ吸い込まなかった換気扇が猛烈な勢いで吸い込み始めました。キッチンで普通に料理できるってなんて幸せなんだろう。
とりあえず強制開放したダンパーは市販のマグネットクリップで仮止めして、ベントキャップは後日無事に新品に交換してもらえました(しかし防火ダンパー自体は撤去されて新替されず・・・)。設備屋さんいわく「こんなの初めて」と言ってましたけど、どうなんでしょ!?
皆さんも賃貸マンション・アパートに引っ越した際はご注意を。
それではよろしくどーぞ!