まだ中学生。

中学生のまま大人になりました。ご迷惑おかけしてます。

日経新聞読む前に絶対これを読め

ある日ある社長いわく:「(名ばかり)管理職なんだから日経新聞くらい読んでるよね?」

 数年前に前任支店長が電撃退社したことで、みごと繰り上がりで名ばかり支店長になった僕氏、社長には日々「このペーペーがっ!」と思われているのをヒシヒシと感じる今日このごろですが、最近社長に言われたことで「チョッ・・・あんたそりゃ無理すぎワロ」ということが。

 先日とあるミーティングで、社長が急にみんなの前で言い放ったのです、あの言葉を。

 

 「皆さん、日経新聞くらい読んでますよね!?」

 

 ファーッッ・・・!よ、読んでねぇ。というか僕を含めたその場にいる管理職全員が いいとこスポーツ新聞のピンク欄しか読んでいない為、いきなり凍りつく会議室。これが噂に聞く会議前のアイスブレイクってやつか、さすがです社長。

 

 でもね、でもですよ!?社長!!高卒ルーキーが主体の当社においてそれはどうなんだ。高校の公民の授業で寝ていた僕には衆議院参議院の違いを明確に説明することもできなければ、日銀が何をしているかもわからず、金融政策と財政出動の違いもサッパリ。そんな状態の人間が日経新聞なんていう経済界の最先端で鮮度抜群の情報に触れたらどうなるだろうか?社長っ!ウチの会社で日々リアルに語られているのは日経平均株価でも黒田バズーカでもなく、ポケモンGOどうぶつの森の話題なのですよっ!社長っ!お願いだから目を覚まして現実を見てくれ。

 

 その日以来今までヤングジャンプサラリーマン金太郎東スポのピンク欄を愛読していた僕の尊敬する先輩管理職の皆様は、こぞって日本経済新聞を読み始め、1ヶ月後にはきっちりリバウンドを喰らい週刊少年ジャンプでワンピースを愛読するようになっていました。そんな中、僕も管理職の末席汚し、薄給ながら忠犬として少しでも社長のイメージアップを図るためにお勉強を始めました。どんな勉強するに関してもそうだけど、AがあってBがあるからCという結果になるといった因果関係もわからずに「Cが事実」と宣ってみたところでそれは丸暗記に過ぎず、理解したことにならないし、記憶にも残らない。だからすぐ忘れる。

 

 そんな僕が日経新聞を読む下地を作るために頼ったのが池上彰先生、昔NHKでやっていた「こどもニュース」のお父さん。そんな日本のお父さんが日経新聞を知った気になって読んでいる大多数の社会人に送った名作が『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズ(以下"知ら恥")。第一巻を買った当初はハイハイそんなん知ってるよ的な内容の解説書籍だと思っていましたが、大間違い。近代世界史について明らかになっている事実だけを紐解きながら論理的にかつ程よく安易に説明してあり、目からうろこの連続。

 

 例えば以下の質問に明確に答えられるだろうか?

  社会的問題があることは知っているけど、いざ「小学生にもわかるように説明して」と言われれば困る質問ってあります、僕は上記の全ての項目の説明ができませんでした。思い返せば小学校〜高校で大体のことは学んだはずなのに全くわかっていなかった。なので2ヶ月間貪るように"知ら恥"全巻読みました。経済学的にも地政学的にも宗教的にもとにかく論理的でシンプル。さすが元NHK記者だけあって特定の思想を押し付けることもなく「このような事実を踏まえて、あなたはどう考えますか?それはあなた次第です」というハローバイバイ関暁夫スタイルがとても心地よいのでした。

 

まとめ

「知ら恥」読まぬは一生の恥。同じ日経新聞読むにしても知識の定着率は全く違うと思います。会社で直近の政治経済的な時事ネタを共有する程度の浅い読み方ならば予備知識なしで日経新聞読んでもいいと思います(というかその程度のレベルなら日経以外の新聞読んだ方が幸せになれる)が、世界中の地政学的、宗教的、経済的な諸問題がいかに影響し合っているか?を理解して、読んだ内容を自分のモノにしたい人には"知ら恥"を超絶おすすめします。「知らないと恥」というタイトルはだいぶ挑発的ですが、このシリーズの内容を理解しているのはそっちの先生とかニュースキャスターくらいなのでご安心を。

 

 それではよろしくどうぞ〜。

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"知らないと恥"というタイトルではあるが、中身は知らなくても全く恥ずかしくないレベル



 

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)

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