Appleがひた隠すiPhoneのアップルケアにまつわる不都合な真実
「俺はiPhoneにはカバーも保険もかけない、ガジェットは裸で使わないと真の良さなんてわからないから」(tochiru語録)
平成最後づくしの2018年末、人でごった返すドコモショップにて僕はついにiPhone Xsを買った。かれこれiPhone6を4年以上使っていたから、その間のテックの進化は凄まじかったし、それに比例してお値段の値上がりも凄まじかった。14まんえん・・・、だと!?
僕のようにキャリアでiPhoneを購入した場合、まず最初に悩むのがapple純正の保証サービスである「AppleCare+」に加入するか、3大キャリアの用意した以下の保証サービスに加入するかである。各サービスには細かい保証内容の違いがあるため比較はとにかく困難。であるにも関わらず、ほとんどの保証サービスが端末購入と同時~1ヶ月以内の契約を迫ってくるもんだからろくな検証ができないまま契約してしまうハメに。
Apple及び3大キャリアのiPhone Xs保証サービス
AppleCare + for iPhone(Apple)
- 月額:950円(2年契約)
- 免責金(画面割れ):3,400円(2年間で修理は2回まで)
- 免責金(その他の修理、盗難及び紛失):11,800円(2年間で修理は2回まで)
- 盗難及び紛失は補償対象外
- 保証期間は2年間
- 13ヶ月目で全損修理した場合の総額:34600円(画面割れなら26200円)
- 24ヶ月目で全損修理した場合の総額:34600円(画面割れなら26200円)
- 補償の加入は端末購入日から30日以内
ケータイ補償サービスfor iPhone and iPad(ドコモ)
- 月額:750円
- 免責金:一律11,800円(1年に2回まで)
- 盗難及び紛失も補償対象
- 交換機(交換後の端末)の保証期間は6ヶ月
- 保証加入可能期間は端末購入から14日以内
- 13ヶ月目で全損修理した場合の総額:21550円(画面割れなら21550円)
- 24ヶ月目で全損修理した場合の総額:29800円(画面割れなら29800円)
故障紛失サポートwith AppleCare Services(AU)
- 月額:1,190円
- 免責金(画面割れ):3,400円
- 免責金(その他の修理、盗難及び紛失):11,800円
- 最長で4年間補償
- 交換機(交換後の端末)の保証期間は無し
- 13ヶ月目で全損修理した場合の総額:27270円(画面割れの場合18870円)
- 24ヶ月目で全損修理した場合の総額:40360円(画面割れの場合31960円)
あんしん保証パックwith AppleCare Services(ソフトバンク)
- 月額:1,160円
- 免責金(画面割れ):3,400円(4年間で修理は4回まで)
- 免責金(その他の修理、盗難及び紛失):11,800円(4年間で修理は4回まで)
- 保証中の自然故障は無償で修理
- 交換機(交換後の端末)の保証期間は14日
- 保証加入は端末購入日にのみ可能
- 13ヶ月目で全損修理した場合の総額:26880円(画面割れの場合18480円)
- 24ヶ月目で全損修理した場合の総額:39640円(画面割れの場合31240円)
こうしてザックリ見てみるとドコモの保証料の安さが際立ちますね。でもサイトによってはアップル純正の保証サービスをオススメしているけれど、本当にそうなんだろうか!?
実はキャリアのiPhone保証サービス(特にドコモの"ケータイ補償")はとても良い
私見だはありますが、もしあなたがキャリアでiPhoneを購入したのなら間違いなく「キャリアの保証」を選択した方が良いです。
なぜキャリアの保証をオススメするのか!?その理由は3大キャリアのiPhone保証サービス使った際に支給される「交換機」の扱われ方によります。自分自身が経験して知ったのですが、キャリアの保証を使ってiPhoneを交換した場合、アップルのシステム上では「新品のiPhoneとして登録されている」ということをご存知でしょうか!?
新品ということはつまり1年間の保証(アップルではこれを”1年限定保証”と言います)が自動的に付帯しているのです。13ヶ月目でうっかりiPhoneの画面を割ってしまい、キャリアの保証サービスを使って「交換機」を送ってもらったとすると、そのiPhoneはその時点で新品として再購入したものとみなされます。交換機を得た時点で以降の月額保証サービスを解約したとしても(盗難・紛失・画面割れ・水没等の自己過失に対しての保証はなくなりますが)向こう1年間は新品と変わらない保証が付いてきます。
一方AppleCare+は交換機が支給されたとしても、保証期間は最初の購入から2年間のまま。25ヶ月目以降にそのiPhoneが壊れても保証対象外になります。これはAppleとしてはじつに不都合な事実で、AppleCare+は費用的には、どの期間においても劣る(自己過失に対する保証は除く)ということになってしまいます。
事実、キャリアの保証サービスで支給される端末がAppleのシステム上新品として登録されているのか?をApple公式に尋ねてみると、なんともグレーな回答が帰ってきます。
さすがApple、こちらの蛇のような質問もサラリと交わしてきます。しかし、その後も5人のアドバイザーに同様の質問を投げ続けた結果、ついに明言するアドバイザーが現れました。
自分自身、以前「Docomoで交換機をもらった半年後にまた故障」というなんとも残念な体験をしましたが、上記のAppleのシステム上では新品として扱われていた為に再度新品に交換してもらうことができました。その時はエモってしまい、やれDocomoが下衆っている等と扱き下ろしましたが、そもそもAUとソフトバンクは、そもそも交換機の保証が「ない」または短いので相対的にDocomoの保証が一番優れているということになります。
もし交換機をゲットした直後にキャリアの保証サービスを解約してしまったのにも関わらず、交換機がソッコーで再故障して泣いている方も、ご安心を
製品の保証状況とサービス期間を確認する - Apple サポート
からシリアルナンバーを入れればAppleが救ってくれる可能性はあります。
諦めないでー
それではよろしくどーぞ。
※このエントリーは2019年1月時点で3大キャリア及びAppleに聞き取りを行った上で執筆したものです。以降保証サービスの仕様が変更されることもありますので予めご了承下さい。